ネイチャーポジティブ(生物多様性保全)視察・体験会②を開催しました
11月8日(金)に横浜自然観察の森にて、ネイチャーポジティブ(生物多様性保全)視察・体験会を開催しました。
はじめに、(公財)日本野鳥の会 レンジャーより、「横浜市の自然と生物多様性保全の重要性」についてレクチャーを受けたのち、フィールドワークとして、実際に森のなかで在来植物を観察しながら、それらの生態や活用方法等について、理解を深めました。
例えば「カラムシ」という植物は、古来から繊維を取るために活用され、生物多様性がもたらす恵み(生態系サービス)のひとつであることを学びました。
また、前回(ネイチャーポジティブ(生物多様性保全)視察・体験会①を開催しました)の活動で、侵略的外来植物「セイタカアワダチソウ」を除去したエリアを観察しました。
除去作業の成果もあり、セイタカアワダチソウはかなり少なくなっており、ノゲシ・メドハギ・ススキ等、いくつかの在来植物の植生が見られました。
前回ご参加の方からは、「セイタカアワダチソウの状況変化を実際に確認することができて良かった」との声を頂きました。
次に、森における生物多様性保全活動の一環として、外来樹木の伐採作業体験を行いました。
かつて生垣用に植えられた外来の園芸樹がはびこり、在来植物の草原の生育を阻んでいることから、これらの樹木を伐採することで、多様な在来植物・在来生物のすみかとなる草原の回復を図ります。
樹木は大きく生い茂っているうえに、つるが絡まっていたため、伐採は容易ではありませんでしたが、懸命な作業の結果、樹木の周辺に奥行1~2mほどの光のあたる空間を確保することができました。
参加者の方からは、「伐採の時間をもっと取ってほしかった」等、意欲的な声がありました。
最後に、参加者の皆様には、横浜商工会議所・横浜市環境保全協議会・横浜市みどり環境局名による「生物多様性保全活動参加証」を贈呈しました。
(前回とは異なるデザインでお渡ししました)